2013年07月29日

大忙しの週末

 7月27日は江戸川の自然環境を考える会の第20回江戸川シンポジウム開催日です。朝から暑いです。会場は松戸商工会議所の5階大会議室。150人収容とあって、それだけの人数を集められるか・・・は事前の大きな問題でした。

 さらに会場設営の時間がわずかということで、いろいろと緊張の走る開催当日でしたが、何とか,少し早めに会場設営をスタートでき、さらに、次々に集まってくる参加者。入り口がちょっと分かり辛いとあって、暑い中,道路で参加者を誘導して下さったのが東邦大の長谷川先生。なんとも、すごい贅沢な??シンポジウムのメンバーが全力投球と言えそうです。

 ともかく、次々に参加者が見えて、あら,こんな方も?と言いたいほどの自然保護関係の主要メンバーそろい踏み状態。

 午後1時20分、定刻にシンポジウムスタート、まずは主催の江戸川の自然環境を考える会代表,つまりつれあいの挨拶。ちょっと緊張気味?何を言いたいのか?良くわからないままに終了。

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 早速に最初の講演は利根川上流河川事務所長の須見徹太郎氏による『渡良瀬遊水地、ラムサール登録後の取り組み』ということで、渡良瀬遊水地の保全へ、様々な障害を越えて取り組んだ経過と,今後のプランなど。渡良瀬遊水地の一角を占める小山市が積極的にコウノトリ、トキの舞う自治体フォーラムの活動に係わり,将来的に渡良瀬遊水地にコウノトリが舞うことを目指して,活動中という。

 続いて、千葉県野田市の市長・根本崇さんの「コウノトリをシンボルとした自然再生」の講演。現在,野田市江川地区ビオトープでコウノトリの飼育がスタートし、ひなも誕生という状況だが、これにはまず江川地区の保全への取り組みがあり、さらに減農薬、減化学肥料の農法の推進や田んぼと水路をつなく魚道の設置など、様々な試みも含めて,開発から環境保全へ、大きく舵を切った市長の判断の思いが結実したものと言える。コウノトリの飼育、さらに放鳥を目指すのは、コウノトリも生きられる環境の再生こそに意味があり、保全のためのシンボルなのだと訴えられた。とかく経済効率のみの政治判断のなかで、なんともユニークで,さらの未来を見据えた貴重な取り組みだと感じた参加者も多かったのではないでしょうか?

 休憩を挟んで,パネル・ディスカッション。コーディネーターは利根川・江戸川流域ネットワーク代表の佐野郷美さん。時間の制限もあり、むずかしい舵取りながら、パネラーの発言、さらに会場からの質問や意見などもさばいて,見事な仕切りぶり。遠方からの参加者もいて、今回のシンポジウムが利根川,江戸川流域に大きな関心を持ってもらえてことを嬉しく思いました。

 というわけで、見事に時間ぎりぎりで終了。片付けて,そのあとは無礼講?の懇親会。それを終わって外に出ると,なんと、かなりの雨で・・・時折の稲光。しらなかったけれど、隅田川の花火大会も中止になったほどの荒れた天気だったとか。ホントびっくり。


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2012年07月30日

もう7月も終わり?

 暑い・・・暑い・・・と言っているうちに7月が過ぎていく・・・・ってことになりそうです。

 7月28日は江戸川の自然環境を考える会、つまり、つれあいが代表のちっぽけな自然系団体の江戸川シンポジウムでした。94年から年に1回夏に開催していたら、いつの間にか第19回・・・。例年通り、松戸市女性センター ゆうまつど・・・で、午後1時開会。開始前に少々トラブルもあったものの、なんとか無事スタートには、正直ホッとしました。

 ロンドン五輪の開幕と重なり、さらに猛暑とあって、参加者はちょっと例年よりは少なかったけれど、まずは、会代表としてつれあいが、都市の河川再生の事例として、「ふれあい松戸川と坂川」についてパワーポイントで簡単紹介。悪名高かった汚い川ワーストワンをなんとかしようと、松戸側に河川敷をつくり、そこに流水保全水路(現、ふれあい松戸川)をつくり、坂川の浄化水を流す、さらに,その浄化水の一部を松戸市内の坂川に循環させるという、ある意味壮大なプロジェクトでしたが、今も,いろいろと問題を抱え、悪戦苦闘中の印象。
 川について、考える上で、ひとつの大きなテーマを具現しているとも言えそうです。人智で、技術で川と取り組むことがいかに難しいか?ということになりそうです。

 続いて、江戸川河川事務所調査課の利根川課長から、河川事務所の取り組みなどの簡単な説明。治水面と環境面と両方の対応に苦慮しているようでもありますが、多いに頭を使って、よりよい川の環境を実現してもらいたい。


 この日の講演は、元NHK解説主幹、現、中部大学教授の斎藤宏保さん。過去に2回、講演いただいて,今回は3度目。過去に汚い坂川を取材したことがあったとのことで、当時の坂川の様子をDVDで振り返ったり、現在の坂川の様子を見て、かわらない住民意識を鋭く指摘したり・・・、そして、川との係わり方、放射能に化学物質などやっかいな問題を抱えた現在、安易に水に親しむことも難しい状況など、多くの視点から語られて興味深い講演でした。
 それにしても、目に見えない汚染が進んでいる現状をもっと深刻に受け止めないといけないようです。ダイジェストの映画紹介『絵の中のぼくの村』で描かれた自然との素朴な付き合い方が、なんとも羨ましく思えたりしました。

 休憩を挟んで、パネルディスカッション。毎年のことながら、問題が多すぎるし,時間は少なすぎるし・・・中途半端に終わってしまうのは残念ですが、パネラーの一言一言に、気づかされることも多かったようです。
 難しい時代をどう考え,どう行動していくが・・・・、あらためて考えさせられました。

 終了が午後5時。外はまだ熱気がこもって・・・暑く、子どもたちが夏休みの時期に・・・・なんともご苦労様なシンポジウムだったなぁ・・・と、思ったことは内緒です。

 

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2011年09月14日

震災後を考える

 昨日は、暑い1日でしたが、エンヤコラと・・・千駄ヶ谷まで出かけました。中央線に乗ったのはいつ以来か?って感じの田舎者ですが、国際フォーラムが津田ホールであるとのことで、話を聞きにいきました。

 東日本大震災後、復興と言われても、さっぱりその姿が見えてこないようで、心配されるのは、被害のあった地域にまた、同じようなまちを再生してしまい、再び被害に見舞われる悲劇。ここは、ぜひ、二度と同じ被害をこうむらないように・・してもらいたい。
 
 というわけで、(財)日本生態系協会主催のこの国際フォーラムで語られたのは、「おなじ被害を出すような政策に税金を使うべきではない」(もっともだ)、「災害を回避することで、その後の財政負担がなくなる」(確かに)「自然林のあるところに津波の被害はない」「ダムや堤防で国民の財産は守れない」「人がつくったものは必ずゴミになる」・・・・どれもこれも、ごもっとも。この先も、自然は時に激しい力で襲ってくるだろうけれど、できるだけその被害を少なくできるように(減災)、人間は知恵を使わなくてはいけない。同じことを繰り返しては、あまりに愚かです。

 ライフスタイルを見直して、やはり、豊かさを追うのではなく、生態系に配慮した持続可能な社会へ転換していかなくては・・・との提言の数々、納得しつつも、これは直接、政策を実施する政治家と官僚に聞いてもらいたいものでした。
 
 日本のトップリーダーって、問題意識が低い、環境なんて金にならない・・・って思っていて、目の前の利権に右往左往かもしれないけれど、それって・・・一番最悪の選択だと・・・いくら何でも、もう気づいても良いんじゃないか?いまだ、気づけないって、どんな脳の出来??って呆れちゃう??と文句たらたらのおばちゃんでした。

beniito1108.jpg 小さなベニイトトンボ、このトンボもこれから、ずっと命をつないでいける環境を守っていかないと・・・。
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2011年08月23日

8月もいつの間にか?後半に突入

 8月20日(土)はつれあいが代表を務める「利根運河の生態系を守る会」が毎年、夏と冬に開催する運河塾の開催日でした。昨年同様、野田市役所8階大会議室で午後1時20分の開催です。昨年は、最寄り駅の東武野田線愛宕駅から、市役所まで暑さと強烈な日差しにふうふう・・・あえぎつつたどり着いた感じでしたが、幸い、今年は涼しい・・・、と言うことで、同じ距離でもまるで印象は違いました。
 
 ともかく、無事たどり着いた会場にはすでにかなりの参加者も集まっていて、定刻通りの開催。お目当ての野田市長の講演は「みどりの保全と自然再生の取り組み」。野田市江川地区の宅地開発から里山保全へ大きく方向転換を計った背景にも、それなりの事情があってのことでしょうが、ともかく、一度方針が決まると、減化学肥料(堆肥作り)や減農薬(玄米黒酢散布)、そして、冬水田んぼにドジョウやナマズが田んぼにあがれるように魚道作りなど・・・次々に連携する具体策を実現していくその手腕には圧倒されます。もちろん、うれしいことで、この野田市江川地区にとどまらず、隣接する利根運河の保全、さらに、南関東広域のネットワーク化など、エネルギッシュに進める生き物が行き来できる回廊作りは、時代の先を読むすばらしい政策です。

 巧妙とも言える自然保全のための政策の数々、個々の施策がバラバラではなく、相互に連携しているあたりも見事ですが、さらにその講演もよどみなく、実に上手い。ということで、結局、第24回の運河塾も、野田市長の講演が最大の聞き所だったようです。

 自然保全についての取り組みを中心にした講演を聴き終えて、さて、市政の他の分野はどうなのだろう??福祉や教育にも独自の政策を実施されておられるのか?と聞きたくなったのでした。

 そんなこんなで、この夏の大きなイベントはほぼ、終わりとなり、本日ミニコミ誌9月号を印刷屋さんに送付したし・・・ちょっと、のんびり気分となれるでしょうか?と、思ったら2011年の夏もいつの間にか終わりそう??

 しかし、これからいよいよ「トンボ図鑑」の販売に力を入れないと・・・・、ということで、まだまだのんびりにはほど遠い日々かも知れません。

 一気にクールダウンの日々は体は楽でも、夏とは思えず、徐々にぶり返して来た暑さに・・・ちょっと辟易となりそう?だし・・・身勝手な人間に、気象もどうすれば良いの?って言いそうですね。

 
 
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2009年09月28日

溢れることを受容する治水!

 9月26日(土)は『利根川・江戸川流域シンポジウム2009』開催日です。主催は、利根川・江戸川流域ネットワーク(通称 ト・ネ・ド)。
 
 このシンポジウムのために今年始めから準備を開始、会場を押さえ、ゲストを選び・・様々な紆余曲折を経て、時にビックリのドタキャンにも逢い・・・、苦労を乗り越えて、ようやくの開催となった一部始終を間近に見ていたので、この日の到来はある意味・・・感慨無量??

 幸い、天気は快晴。室内で過ごすのがちょっともったいないほどです。

 ともかく、午前10時前に会場到着、松戸駅前、徒歩3分の松戸市民劇場。

 シンポジウム開催の挨拶に続き、流域で活動する団体からの報告。活動地域は異なっても、それぞれにユニークな活動をおこなっていること、相互に係わっている様子も分かりました。
 つづいて、最初の講演は明治大学大学院教授の北野大さん。ビートたけしさんのお兄さんとしても有名ですが、実際は環境化学者です。
 このシンポジウム、当初は、作家の椎名誠さんに依頼していた講演、諸般の事情でキャンセルとなったのは2週間前、その苦境を救って下さった・・・のが、北野教授。というわけで、感謝です。
 突然の講演でしたが『水の循環と河川』と題して、ユーモアあふれる講演をいただきました。

 午後はまず、新潟大学名誉教授の大熊孝さんから『溢れることを受容する治水へ』と題した講演。ちょうど、八ッ場ダム、川辺川ダムの問題がクローズアップされる状況だけに、ダム、河川、治水、利水、環境、さまざまな要素から見つめる時、本当に必要な事業なのか?あらためて問い直して、より良い環境を次世代にわたすべきだと・・・。

 負の遺産ともいえるダム事業の中止に悪戦苦闘する前原国交省大臣にも参考にしてもらいたいような?ダム建設中止を多くの人に納得させることのできるような・・知恵に溢れる講演でした。

 続いて、船橋漁協組合長の大野一敏さんから『三番瀬からのメッセージ』。現役の漁師さんだけに、磨き上げられた筋肉の持ち主、さらに、単に三番瀬のみならず、サンフランシスコ湾、チェサピーク湾の保全との比較などもあって、森と海をつなぐ川の重要性など短いながらも印象的なスピーチでした。

 最後は、大熊さん、つれあいと、トネド・ネットワーク代表の佐野さんがコーディネーターで座談会。
 
 『森〜川〜海、流域のつながりからまちと人の暮らしの明日を考える』と題してのトークセッションは非常に興味深いものでした。
 いま、ダム問題が注目を集めているが、治水対策としてダムはあまり役に立たない。地域への交付金がたっぷりあるから経済面で地元は目が眩むにしても、ダムはさまざまな問題を抱えていて、大歓迎すべきものではない。
 八ッ場ダムを例にすると、地質の悪いところに建設することでは、現在言われている以上の建設費、その後の維持費が必要になる。それはおそらく総額1兆円にもなるだろう。

 さらに、ダムの宿命が堆砂問題。これを解決する方法として排砂はまだ富山県出し平ダムで行なわれているのみだが、流域や海への影響も大きい。ともかく、ダムには砂がたまって、おそらく50年でダムの機能はなくなるだろう。多額の税金を使って、次世代に残すのが砂に埋もれるダムで良いのか?
 治水に関しては、もっと、柔軟に、多様な手法を検討した方が良い。人口減少もかんがみて、洪水があふれても人的被害のない方策など考えては・・と、大変考えるべき問題提起の多いシンポジウムでした。

 いままでの既存の考えをくつがえしていく提案は刺激的で、とても面白くて・・・、実に良いシンポジウムだった。だから・・ちょっと身びいきと思われるかも知れませんが、知的興奮を得られただけに、もっと多くの方に聞いてもらいたかったです。
 
 開催には多くの方の協力が必要で、ホントに大変だと思うけれど、ぜひ、また中身の濃いシンポジウムの次回バージョンを期待したくなりました。


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posted by norarikurari at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | シンポジウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする