2018年02月06日

古くならない芝居

 2月3日には新国立劇場で「近松心中物語」を観劇しました。新国立劇場には結構何度か足を運んだものの、これまでずっと小劇場だったので、今回初の中劇場でした。確かにちょっと広い・・・とはいえ、確かに中程度、ころあいの劇場のようです。
 「近松心中物語」は秋元松代作、蜷川さんの演出で評価の高い作品でしたが、それは見る機会もないまま、蜷川さん亡き後、いのうえひでのりさんの演出、主演は堤真一さん、宮沢りえさんでの公演に参加しました。
 この芝居の主軸は「許されぬ恋に落ちた二組のカップルたちのすごくシンプルな人間ドラマ」といのうえさん。
 さて、21世紀に「道ならぬ恋」に「心中」って受け入れられるのだろうか?そもそも、共感するだろうか?と思っていたけれど、恋というものはいつの時代にもかわりはない・・・胸ときめくものであり、何もかも差し置いてつらぬきたくなるものである・・・。ま、今は、そこまでの無謀な恋はないとか、外野がうるさいとか・・・、むしろ恋が純粋に成り立たない状況のようで、かえってこの芝居の人物のそこまでの思いがうらやましくなるかも?
 そして、金のために左右される人生・・・その理不尽さはまるで変わらないということも、痛感させられる・・・。というわけで、いつしか、登場人物の恋の行方に心を引き込まれていました。
 純粋な忠兵衛(堤さん)と遊女梅川(りえちゃん)の美しくも悲しい恋、もう一組、与兵衛(池田成志さん)とお亀(小池栄子さん)はちょっとドタバタコンビ、笑いを誘って、同じ心中なのに対比を描いて奥行きが出ていたようにも思いました。役者さん皆さんの熱演もあって、21世紀にもしみじみ共感する作品となっていたように思いました。
posted by norarikurari at 22:57| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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