2016年03月09日

観劇はぜいたくで楽しい・・

 演劇にも当然、いろいろなジャンルがあって、シリアスな問題提起の小劇場作品から、「That's entertaiment」の大劇場大作まで、いろいろ。どっちが上とか下とかより、実は、個々の作品の品質?が大事かもしれません。上質のエンターテイメントにとって、大事なメッセージはただ純粋に楽しめて、それで満足、満足って芝居を提供することでしょう。

 というわけで、3月3日のひな祭りに渋谷パルコ劇場でそんな定番エンターテイメントの芝居を見てきました。パルコ・プロデュース、劇団らっぱ屋の鈴木聡さんとジャズミュージシャンの佐山雅弘さん、それにSMAPの稲垣吾郎がタッグを組む新しいミュージカルの第3弾。
 なんとも贅沢な芝居。ミュージカルと言えば、大体が海外作品のリメイクが当たり前の中、全くのオリジナルのミュージカルって、すごくない?
 舞台では幕の開く前から、すでに生バンドの演奏が始まって・・・それも、気分を高揚させます。

 『恋と音楽』は1作目がミュージカル作家、第2作はマネージャーが主人公だったけれど、『FINAL』となる今回は、ミュージカルスターの物語。3作とも、主演は稲垣吾郎と真飛聖の二人に、脇に達者な役者陣を配して、もう笑うやら、人生のほろ苦さを感じさせるやら・・のエンターテイメント・ミュージカル。国産?ミュージカルということ自体、そもそも珍しくて実験的といえそう?作、演出も楽曲も日本人で・・・こんなにお洒落なミュージカルができることにブラボー。
 今回は特に主演のふたりが、まさにスターオーラ・キラキラと輝いているので、ただただ見ほれてしまいました。
 
 あたりまえの日常にちょっと刺激と喜びを与えてくれる・・・、演じる役者陣もバンドメンバーも楽しくて仕方がないみたいで、観客もそのパワーに幸せ気分にひたれる・・・素敵なエンターテイメントに、大満足の一夜でした。

 芝居って、演じるものとそれを観るものが、対峙する・・・・近年ではなんとも贅沢なあり方だと思う。ある場所で、ある時間に限定の公演に、いわば駆けつける・・・それは、きわめてアナログではあるけれど、結局古来からの長く長く続くコミュニケーション手段として、実はとても新鮮な気がします。今の時代は、何事もわざわざ出かけるまでもなく、すべてネットで済ませられる・・・そんな世の中にあって、直接出かけていく、直に相対することで成立するもの・・・って、かなり数少ない貴重なことだからこそ大事にしたい?と思う訳です。


 井上ひさしさんが「良い芝居を観た後、『自分の人生はそんなに捨てたもんじゃない』と思い、さらに自分の人生が、なんだかキラキラしたものに感じられる。そんな芝居を造り続けてほしい」と娘でこまつ座社長の井上麻矢さんに残した言葉・・・、そのエスプリがこの『恋と音楽』シリーズにもあるように思いました。
posted by norarikurari at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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