2012年04月24日

小貝川・福岡堰、春の観察会

 4月22日は江戸川の自然環境を考える会の定例観察会を茨城県つくばみらい市から常総市へとたどるコースで実施しました。

 つくばエクスプレスができたので、これまでちょっと遠い場所も案外近くになりました。というわけで、スタート地点はつくばエクスプレス『みどりの駅』です。
 あいにく・・・天気は曇天。一応、確認したところ、Yahooの地域天気予報では、『夕方から弱い雨』となっていた・・・ので、ぜひ、そうあってほしい・・・と願ってのスタートです。

 まず、交通量のある県道沿いに直進、そこから谷津田へと入り、林縁沿いに歩くと、新緑と山桜のコントラストがきれい。並んで、犬桜、ウワミズザクラもあるけれど、花はこれから・・・。ちょっとそろい踏みと行かないのは残念。

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 そして、足元には春の野草がいたるところに・・・・あって、もう、観察会は一気に盛り上がります。珍しいシロバナのオオイヌノフグリがいっぱい咲いている、カキドオシの紫の小花もかわいい、畔にはグンバイナズナもあった。

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 こういう何気ない環境で発見するものが多いと嬉しくなる。台地にあがると、ケヤキの巨樹が見事な樹形を見せてくれる。のびのびと空に枝を広げて、その姿が気持ちよい。

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 そこから下って、福岡堰からの灌漑用水路へ出る。さかのぼって、福岡堰へ。と、この辺りからぽつぽつと・・雨の気配?夕方からのはずなのに?もう雨?ともかく、福岡堰にいたり、江戸時代につくられ、なんども作り替えて、現在の堰は昭和46年竣工。当時は魚道をつくると言う発想がなかったようで.魚はここから上れない。

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 江戸時代に新田干拓に必要な用水を確保するためにつくられた堰ということで、何度も作り替えつつ、現在まで歴史はつながっている・・・ってことを実感。

 小貝川を下流へ歩き、途中の東屋で昼食。幸い、参加人数もあまり多くなかったので、詰めあって無事、雨に濡れる事なく食事をとる事が出来た。午後は小貝川沿いに川の自然を眺めつつ歩く。だんだん雨が本降りになる中、ノウルシの花を見たり、河川敷にある池や柳の木立を見たり・・・あとはひたすら、歩く。水海道市内の諏訪町にある、諏訪神社でまち中に残るケヤキの巨木を見る。枝を切り落とされた姿は残念だが、何百年も生きた幹の迫力はすごい。でも、残念ながら、雨もかなりのもの・・・。

 ということで、あとは水海道駅にむかい、定例観察会第183回を無事終了した。
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2012年04月20日

読書歴?

 もう4月も後半に突入ですが、なんだかイマイチ春の実感がないような?もっと、きらきらと輝く春の空のもと、雑木林の新緑を楽しみたいのに・・イマイチ、その期待に応えてくれないような?天候続きです。

 22日は江戸川の自然環境を考える会主催定例観察会ですが、どうも天気が心配です。せめて午後まで天候がキープされますように・・・と祈っているところです。

 それにしても、3・11から1年以上過ぎたとはいえ、事態はあまり改善されていないような気もするけれど、報道はめっきり減ってしまっています。新聞はまだ多少あるにしても(我が家の購読紙が東京新聞だからかも?)、TVではすっかり報道は減ってしまって、それに引き換え・・・・なんだかどうでもよいことに時間を費やしているような???まあ、そう言うときには、視聴者のためと言うよりは取材する側が楽しているんだなぁ・・・・と思ってしまいます。もう、その程度には意地悪な視聴者の目です。

 この1年、この東日本大震災と原発事故に関する本を何冊か読んできました。この厳しい現実を何とか見据えないと・・・・いけないんじゃないか?と思うわけで、義援金とかたいした手助けの出来ないものとしては、この事実をともかく我が事として捕らえておくしかないとの思いもあるからです。このところ立て続けに読んだのは・・・

 『春を恨んだりはしない』 池澤夏樹著
 『隠される原子力 核の真実』 小出裕章著         
 『大震災の中で』   内橋克人編
 『福島の原発事故をめぐって』 山本義隆著
 『再び、立ち上がる』    河北新報社編集局
 『脱原子力社会へ』   長谷川公一著
 『犠牲のシステム 福島・沖縄』 高橋哲哉著

 などこうやって上げてみるとほんのわずかなものですが、読んだことと、現実の政治や報道のギャップはどうなの??と疑問だらけで・・・なんとも・・・腹立たしい気分になるけれど、しかし、『犠牲のシステム 福島・沖縄』では結局なんだかんだ言いつつも、一部に犠牲を強いて来た・・・多数派国民もどうなの?と、厳しい現実を思い切り突きつけられたよう。
 で、あなたは・・・どうするのか?と問いかけられた訳です。
 知らなかった・・・とは言えなくなった・・・ってことを、せめて、なんとか思い続けるしかないかも?

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2012年04月18日

稚アユを上らせよう・・・・!!

 春はアユの子どもが海から川の上流を目指す時期です。どんどん川を上り、上流にたどり着くと、そこで大人へと成長する。そして秋、次の世代に命をつなぐために、産卵行動となり、無事産卵を終えると、一生を終える。卵からふ化した仔魚は三番瀬のような浅い海で冬を過ごし、春とともに川に上る・・・・。その繰り返しを長い長い歴史の中で続けて来た・・・、しかし、人類が登場し、さらに近代技術の結果、川に堰がつくられるとなると、想定外の事態に到底対応出来ない稚アユたちなんです。

 そんな稚アユたちのために、少しでも罪滅ぼしということで、『稚アユ救出作戦』が始まりました。アユの遡上が多い江戸川で、遡上を阻むのが江戸川水閘門。ということで、アユの子を遡上させるために、江戸川閘門を開いて、上流へとアユの子たちを誘導しようと8年前から始まったイベントが『稚アユ救出作戦』です。
 主催は、江戸川、利根川のよりよい環境について考えようという利根川・江戸川流域ネットワーク。この企画には国土交通省江戸川河川事務所を始め、江戸川区、市川市など多くの協力を得ています。

 ともかく、春の恒例行事となったものの、昨年は大震災の影響で中止となり、2年ぶりの開催です。

 4月15日(日)、幸い天気は快晴・・・、ということで、スタッフの準備も手早く済み、開会の午前10時前にたくさんの親子が参加してくれました。

 会場には本物の稚アユも水槽展示されていて・・・子どもたちも興味を持ってみてくれています。

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 まずは開会の挨拶をおえて、この日のメインイベント、稚アユといっしょに江戸川をのぼるボート乗船についての注意あれこれ。その後、いよいよ乗船となったが、これがなかなかに手間取る。4隻のEボートの分かれて乗船した子どもたちは、水閘門に向かい、ゲートがあがると水閘門内に入り、さらに上流のゲートを上げてもらって、江戸川の堰上へ。

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 そこで、再び水閘門へ戻ると言うことを、何組かの参加の子どもたちが繰り返して、稚アユを遡上させること期待しているのです。
 
 このイベントには、Eボート乗船だけでなく、稚アユの生態を伝える紙芝居や、稚アユの水槽展示もあって、川とアユの子の現状を知ってもらえるかな??とはいえ・・・・、現実は稚アユを含め、魚たちにとって厳しいものです。
 人類登場以前から存在する生きものにとって、ここ数十年につくった人工物が分かるわけがない。だから、もっと細心の注意をしてほしいけれど、・・水門の開閉も魚道もなく、生きものへの知識も配慮もまるでないという・・辛い現実がいつまでも続くのだろう?
 
 楽しいイベントの背景にもちょっと目を向けてもらいたいなぁ・・・。
 
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2012年04月17日

新年度の野遊び道場

 2012年度の野遊び道場を始めるにあたって、幸先よいということでしょう。4月8日、すっきりと晴れ渡った天気となった日曜のこの日、葛飾区郷土と天文の博物館主催江戸川野遊び道場、スタートです。
 16年目、子どもたちの成長は早く、あれよあれよと学年が進んでいくって・・・・つまり、こちらも同じだけ年を取っているってことだなぁ・・・と、ちょっと複雑な思いも。
 東武野田線 運河駅に次々に集合する親子、毎年恒例の光景ですが、今年は初参加の方も多いようです。さらに、例年、運河駅から利根川方面に向かうところを、今回は、江戸川方面へと真逆の方向を目指すことになりました。いつもは利根運河で野草摘みを楽しみ、さらにお昼に野草のみそ汁を楽しむのですが、昨年の東日本大震災からいささか状況が一変してしまいました。気安く野草を摘むこともできないし、残念ながら、みそ汁もやはり慎重にした方が良さそうです?

 利根運河では、コイがそろそろ春をむかえているようで・・・どんどん集まって来ている・・・。こんなにいるのか?とビックリするほどのコイの姿を利根運河の岸から、横断する橋の上から目撃出来ました。
 運河土手で植物の簡単な説明などすると、やはり興味を持ってみてもらえました。

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 運河沿いにどんどん歩いて、目指すはヨシゴイの里。ここは国有地、ヨシ原が広がり、夏にはヨシゴイが営巣するという貴重な自然。その中の水路にどんな生きものがいるか・・・ちょっとさぐってみよう・・・ということで、手網でガサガサやってみたら・・思いがけない収穫があったみたいです?

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 そこで、ゲットした生きものたちの紹介を講師・田中から。ドジョウやギンブナなど、思いがけない生きものの生息が確認出来て、ちょっとした驚きだったようです。

 その後、利根運河の江戸川とつながる部分を確認した親子の一行はお昼を楽しもうと、におどり公園の外れまで戻って来たわけですが、そこで、お昼に備えて、豚汁の用意をしていたのは私です。
 
 前日に材料を切って、準備し、まあ、それなりの時間と手間をかけて参加の親子に提供した豚汁は大好評で、あっという間に完売でした。
 サクラも満開とあって、ホントお花見をかねた楽しい野遊びとなったようです。自然とふれあう、そこから新しい発見に気づくことなどあってほしいと期待しつつ、新年度の野遊び道場、まずは嬉しいスタートでした。


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2012年04月16日

春を探して・・・

春の訪れが遅かった今年、なんとかやっと4月7日、サクラも見頃に近づき、お花見気分の週末。
その土曜日午後、まずは一番近いお花見コースは松戸市八柱霊園にそった桜並木。お花見目的なのか?日頃より車も多く、渋滞しつつ何とか通り抜け、目指すは柏市のカタクリ自生地。毎年、訪ねていて・・・、サクラの開花とだいたい連動しているような・・・気配を感じ、やってきました。するとすでにカタクリ自生の斜面は一面のカタクリの花・・・。この瞬間を見ると・・・単純に嬉しく、さらに来年もみたいな・・・って思うわけです。

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 この自生地は、市と市民が協力して保全しているようです。斜面全体に咲く姿も愛らしい・・・というわけで、手近にあってくれるので、毎年、ここに通うことになります。
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 このあと、どんどん車を走らせて、茨城県常総市の坂野家へ・・・。でも、このあたり、やはりちょっと春は遅いのかなぁ??まだ、サクラもこれからだし、天気も曇って来て、お花見気分は正直うすかったです。 そんなわけで、坂野家訪問者もほとんどなく・・寂しい気配。とはいえ、ここはなんど訪ねても、やはり魅力的・・・、遠路はるばる訪ねた甲斐はあったようです。建具のちょっとした細工物を見るだけでも、充分価値はあります。
 ドラマや映画のロケ地としても度々活用されているようで、最近では『仁』に『龍馬伝』、『おひさま』、さらに『陽だまりの樹』だっけ?ともかく数多くの作品に登場する人気のロケ地のようです。
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 茅葺き屋根のちょっとバウムクーヘンを思わせる層の重ねは『つくば葺き』ってことで、茨城、千葉の一部に伝わるものとか?まだ、花の季節はこれからのようで・・・わずかに、ミツバツツジが咲き始めただけ。
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 いつしか、空も曇り、時間もかなり経過していたので、あとは一気に帰途についたのでした。

posted by norarikurari at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やれやれ!

 AuID変更になって・・・・、なんともかんとも・・・2度目のログイン不可状態が続いて、もう・・・途方に暮れておりました。そそっかし屋はトラブル発生にまず慌てて・・・ドタバタ、ジタバタ、無駄なことを妄りにトライしてことをややこしくしていたような?

 というわけで、なんとも・・・随分のご無沙汰となってしまいました。まあ、訪ねてくださる方はわずかでしょうし、さしたる興味ある記事も書けないとはいえ、記憶装置としてはブログは大事なので・・・・、あらためて4月からの江戸川野遊び道場やら、稚アユ救出作戦やら・・・今夜からでも・・・書き留めておきたいと思います。

 ああ・・・気づくともう4月も半ば、桜もそろそろ散り始めているものの・・・・雑木林の芽吹きに新鮮な喜びを感じています。
posted by norarikurari at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月02日

お久しぶりのシアター・コクーン

 昨日はエイプリル・フールとはいえ、別に誰かをかつぐでもなく、かつがれるでもなく・・・ごくふつうの日曜日でした。まあ、祖母のひとりが亡くなったのが何年か前のこの日で・・・、おかげで命日を忘れない・・・って良いことなのかな?

 それはさておき、目下シアター・コクーンで公演中の芝居『ガラスの動物園』を見に行きました。しばらく改装中だったようで、その間とその後もご無沙汰続きでした。なんと、2010年10月の『タンゴ』以来・・・って、まさにお久しぶりの極み。『タンゴ』も今回の『ガラスの動物園』も演出は長塚圭史さん。目下、かなり気になる演出家のひとりです。

 『ガラスの動物園』はアメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの出世作。『欲望という名の電車』は本当にずしんと心に迫る作品だけに・・・、これも期待大です。
 自身の家族をモデルにしたような・・・・、自伝的要素が強い作品。特に、瑛太さん演じるトム・ウィングフィールドは、テネシー・ウィリアムズを彷彿とさせる文学青年。
 その姉で極度に内向的なローラ・ウィングフィールドを深津絵里さんが演じ、二人の子どもに自分の叶わぬ夢と幸せを強要して、息苦しくされる母親、アマンダ・ウィングフィールドを立石涼子さんというキャステング。さらに、2幕にはトムの職場での唯一の友人として登場するジム.オコーナーを鈴木浩介さんが演じている。
 1930年代のアメリカはセントルイスが舞台。大恐慌後、スペイン内乱なども起っている閉塞感に苦しむ時代が背景にあって、さらにこの一家の家族関係も非常に息が詰まる感じ。トムの回想として、この芝居は始まります。母親も悪い人ではないらしいけれど、まあ、自分の思い通りにしたいタイプゆえに、夫はとっくの昔に逃げ出している。そして、どうもトムもこの息苦しさから逃げ出したい気配。
 
 足が少々悪くて、引っ込み思案、人と付き合うのが苦手中の苦手と言うローラは、ビジネススクールからも逃げ出し、わずかな楽しみはガラス細工の動物たちを眺め、いとおしみ、父の残した古いレコードを聴くことだけ。
 そんな一家にある日、母にせっつかれて、トムは職場の友人ジムを食事に招待する。ジムはローラにとって高校でのあこがれの青年だった。明るく好青年のジムのおかげで・・・シャイなローラの心も打ち解けて来て・・・、かすかな光明が見えたかに思えたが・・・・。
  
 明るくて前向きな好青年なのに・・・・それゆえに?それにしても、ちょっとえ?って感じの無神経さ?というか、意外な展開に、テネシー・ウィリアムズさん、どうなの??って聞きたくなりました。

 ともかく、何度も上演されているだけに、奥深く、味わい深い作品。誰もが、登場人物の誰かに共感したり、自らを重ねあわせたりできそうです。母親って、子どもにとって大なり小なり問題なのかもなぁ・・・と、思わず自分を顧みてぞっとしたり・・・、子どもの立場からは母の期待に応えられない苦悩も分かるなぁ・・・とか、逃げ出したくもなるよね・・・とか。

 そんなドラマをくりひろげるのは、がらんとした灰色の広くシンプルな舞台。そこに時間の流れやたゆたう思い、運命を表現する存在としてダンサーたちを使って、面白い演出効果を発揮していました。彼女たちは、時にテーブルや椅子などを配置したり、移動したり・・・黒子的役割も果たしていて・・・行き詰まるような物語に動的な魅力を加えているようで、新鮮でした。

 演出によって、観客の受け取り方は随分ちがったものになるのだろうな・・・と、興味深かったです。キャストはみな、なかなか良くハマっていて・・・、良かったんじゃないでしょうか?
 
 好みのタイプの芝居だったので、見終わって・・・ちょっとテンション高めになりつつ、車中でパンフレットを読んで、おさらいしながら帰宅したのでした。
 
posted by norarikurari at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする